近年、住まいの冷暖房設備は、冷房と暖房を兼用できる手軽さなどから
多くの地域ではエアコンをメインに計画するのが一般的となっています。
しかし、エアコンだけでは寒いと感じるケースもあります。
とくに、リビングに吹き抜けがある場合は、1階が寒くなりがちです。
そんな時に多く検討されるのが、床暖房です。
床暖房は温水や電気ヒーターなどで床材を温め
その輻射熱によって、部屋全体を同じ温度に保つ仕組みです。
ですから、吹き抜けのあるおうちでも快適な温度で過ごすことができます。
気密性を高めた住まいであれば、床暖房だけでも過ごすことができるほどです。
また、床暖房は燃焼による二酸化炭素の排出がなくクリーンで
火事などの危険性もありません。メリットも多い暖房設備となっています。
デメリットとしては、初期費用がかかること、そして床材に制限があることです。
床材は、フローリング、タイル、コルクなどいろいろありますが
床暖房専用のものでないと、割れや隙間ができやすくなります。
また、無垢材のフローリングは、床暖房対応のものが少なく
あったとしても費用がかかるのが現状でもあります。
冷暖房設備については、「これがいい」という模範解答はありません。
建てる場所や計画する住まいの規模、間取り、断熱性能、ライフスタイルなどによって
ひとつひとつ異なるからです。
設備自体の性能のほか、初期費用や維持費用
さらには環境性能(省エネ)などを考慮しながら
住まいに合った設備を選びたいところですね。
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2021.12.20